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photoshop講座プリント編・補足 カマウチ 05/11/28(月) 12:15

Re:photoshop講座プリント編・補足 いしずみ 05/11/28(月) 23:11

Re:photoshop講座プリント編・補足 カマウチ 05/11/29(火) 0:32

Re:photoshop講座プリント編・補足 いしずみ 05/11/30(水) 23:03

Re:photoshop講座プリント編・補足 カマウチ 05/12/1(木) 18:21


	photoshop講座プリント編・補足

カマウチ

- 05/11/28(月) 12:15 -


	引用なし

	パスワード

補足・色空間とICCプロファイル

ここで画像の色空間（カラースペース）とICCプロファイルについて簡単に整理しておきます。
まずデジカメでカラースペースが指定できるものはsRGBかAdobe RGBか（他にもあるけど代表的なのはこの二つ）を選ぶと思うのですが、その画像をどういう目的に使うのかがまず問題となります。sRGBよりAdobe RGBの方が再現域が広いのですが、webで使用する以上Adobe RGBは無意味だし、インクジェットプリントする場合も同様です。一般のパソコンモニターやインクジェットプリンターはAdobe RGBに対応していないからです（最近ようやくAdobe RGB対応プリンターが出てきましたね）。

現在のところ「オリジナル画像はAdobe RGBとして保存しておき、必要に応じてsRGBに変換して使用するのがベスト、でも結局sRGBで使用ずることが大半なのだから、別にsRGBでもいいんじゃない？」というのが僕の結論なんですが。どうでしょう？　ま、僕の場合プリンターがPM-4000pxなのでAdobe RGBがまったく必要ない（無意味）という理由もあるんですけどね。

プリント出力時のICCプロファイルについてはみなさん御存知でしょうか？
簡単に言えばプリンターのオート機能に頼らず、画像側にプリンター固有の「癖」のデータを添付してモニター通りの正確な色を出す、という考え方です。
そのためにはまずモニターが正確に調整されていることが前提です。
正確なモニター調整は高価なキャリブレーションソフト（i-1やモナコなど）が必要なのですが、マックなら「システム環境設定」の「ディスプレイ」→「カラー」→「補正」（「詳細モード」チェック入）を使えばかなり正確なキャリブレーションがとれます。
WINの人は、残念ながら、こういう便利なモノがありませんので、せめてモニターの輝度を正確に合わせましょう。

http://puu.luck.jp/GALLERY/newpage4.htm

↑この「おじぎ部長」スケールを使用してください。

さてICCプロファイルですが、一体何なのか？
実はphotoshopのRGBデータ（Ｒ152，Ｇ25，Ｂ10というような数値）には、具体的な色というのはないのです。この3つの数字が同じでも、出力先の機器によって再現される色は異なります。むずかい言葉で書くと「RGBデータの色再現は出力デバイスに依存する」ということになります。
で、具体的な色ではない、ただの数値であるRGBデータに色を与えるための「色の地図」がICCプロファイルだと思えばいいんです。
PM-4000pxにはPM-4000pxの、PＸ-5000にはPＸ-5000の、固有の「色地図」（ICCプロファイル）があります。もちろんピクトロにも、フロンティアにも、ラムダにも、デジタル出力機なら必ずあります。PM-4000pxはこのＲ152Ｇ25Ｂ10という数値をこの色に変換するぞ、という情報ですね。
単なるRGB数値にすぎない画像データを、それぞれのプリンター特有の「色地図」を添付して具体的な色を作り出す。これがICCプロファイルという考え方です。

昨今のプリンターは顔を自動に補正するとか、そこまででなくても、いろいろなオート機能がついていますが、このICCプロファイル添付方式の場合はこれらのオート機能（「ドライバによる色補正」）をoffにして、「色補正なし」で使用してください。

詳しく書けば本1冊はかるく書ける内容なので、はしょって書きましたが、今後デジタルプリントを真剣に考えている人は必ず勉強した方がいい内容です。
専門書までは必要ありませんが、玄光社の『プロフェッショナル・デジタルプリント』（2730円）はおすすめですので、ぜひ入手してください。

講座、これで終了。ご静聴ありがとうございました。


	Re:photoshop講座プリント編・補足

いしずみ

- 05/11/28(月) 23:11 -


	引用なし

	パスワード

☆カマウチさん
講義，ご苦労様でした。
ご紹介の本，実は持っておりました。
カマウチさんがご紹介してくださった事が掲載されていた部分も試しては見ていたのですが，どうも今ひとつうまくいかなくて。
彩度の調整する数値が微妙に違っていましたね。
このあたりに影響があるのかなぁ。
今試してみたところ，良い感じに出てきております。
まだ蛍光灯の光の下でしか見ていないので，晴れた日光の下で見てみたいと思います。
ご講義の内容は，全部（モノクロ化から）しっかりコピペでファイルに永久保存させて頂きました。
っと，なんとPUUさんがページにまとめてくださるの？
それは後々利用しやすくなって良いなぁ。
さぁて，今度の休日はがっちりプリントを試してみるぞぉ！！


	Re:photoshop講座プリント編・補足

カマウチ

- 05/11/29(火) 0:32 -


	引用なし

	パスワード

>いしずみさん、PUUさん
玄光社の『プロフェッショナル・デジタルプリント』、これは本当に役に立つ本ですよね。僕も仕事柄いろいろなデジタル出力の講義を受けたり本を読んだり、また自分で工夫してみたりしたんですけど、これまでの色んなところから引っ張ってきた情報が、やっと1冊にまとまってくれた、という感じの本です。
数年前までphotoshop4.0のKnoll Gammaで出力機ごとに色変換したデータを何種類も保存していたのが嘘のよう（笑）。やっとカラーコントロールの基本が定まって、これからプリンターも用紙も拡充・発展していくでしょうから、インクジェトによるデジタルプリントの、まさにスタートラインに僕らは立ってるわけですよ。もちろん銀塩の良さは銀塩の良さとして敬意を払いつつ、新しい出力機械を使ったプリントも僕らで育てていく気概で頑張りましょう。
1月の『7』では、PM-4000pxのモノクロプリントでの出品を予定しています。銀塩プリントのプロフェッショナルである眷恋タエコに、インクジェットでどこまで対抗できるか、頑張るつもりですのでお楽しみに！


	Re:photoshop講座プリント編・補足

いしずみ

- 05/11/30(水) 23:03 -


	引用なし

	パスワード

☆カマウチさん
まだプリント結果を日光の元では見られていません。
でも，何となく大丈夫そうな予感(^^ゞ。
蛍光灯（家庭用のただのものですm(__)m）下でも明らかに過去のプリントとは違う！！
分かっている人が読むとあの本は宝の山だったんですねぇ。
なんかやっとモノクロプリントの第一歩を踏み出した感じです。
PX－G5000を買って数ヶ月後にPX-G5500がでて，そのモノクロプリントの良さを見せられてからちょっと腐っていたのですが，腐る必要はなくなりそうです。

>1月の『7』では、PM-4000pxのモノクロプリントでの出品を予定しています。銀塩プリントのプロフェッショナルである眷恋タエコに、インクジェットでどこまで対抗できるか、頑張るつもりですのでお楽しみに！

へぇ，眷恋タエコさんって銀塩プリントのプロフェッショナルだったんですか。
カマウチ VS 眷恋タエコも楽しみですねぇ。でもちょっと時期的に行けそうにないのが残念。
PUUさん，ぜひ確認報告よろしく(^^ゞ。

今さっき，PaintShopProXで同じようにプリントできないか試してみたところ，ちょっと画面よりも濃いめのプリントになりましたが，色合いの転びをなくすことには成功しました。
用紙はモノクロ印刷では私のお気に入りはピクトリコのベルベッティなんですが，PhotoShopではちゃんとこの用紙のプロファイルを設定できるんですがPaintShopProではできない・・・。おかしいなぁ，と思って調べてみたら，この用紙のプロファイルとプリンタとの関連づけが設定されていませんでした。
Windowsはまだまだこうしたところが各メーカーちゃんと統一されていないようです。
まっ，関連づけて再起動したらちゃんと設定できるようになったので，プリント関係もPaintShopProXで何とかなるかもしれません。そうすると最強の格安PhotoShopキラーになりそうです(^^ゞ。

☆PUUさん
早いとこインクを買ってきて(^^ゞ。
試してみるとちょっと感動するかもよ，このモノクロプリント。


	Re:photoshop講座プリント編・補足

カマウチ

- 05/12/1(木) 18:21 -


	引用なし

	パスワード

▼いしずみさん：

>PX－G5000を買って数ヶ月後にPX-G5500がでて，そのモノクロプリントの良さを見せられてからちょっと腐っていたのですが，腐る必要はなくなりそうです。

そうですよ。5500でも、ライソン・システムでも、完璧な白黒は無理なんです。でも、もし仮に完璧な白黒ができるプリンターが開発されたとして、そんなもの使ったら自分の個性が出せなくなりますよね。お仕着せのトーンにお仕着せの色。それじゃつまらないですよ。
だからPM-4000pxやＰＸ-5000をとことん使ってあげましょう（笑）

>へぇ，眷恋タエコさんって銀塩プリントのプロフェッショナルだったんですか。

そうなんですよ。彼女は某F社系ラボのプリンターさんです。カラーもモノクロもポジも焼ける仕事人です。


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