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▼カマウチさん:
簡潔丁寧なお答え、ありがとうございました!
そうですよね、AdobeRGB対応モニターってのはめちゃめちゃ高価でその色域で現実的にモニター可能な環境に居る人は一握りですからね。
映像業界的な常識で言うと、数千万円クラスの機材がギッシリ入った編集スタジオなどでは一台数百万円もするようなマスターモニターで厳密な色調整はするものの、最終段階では一般家庭用のテレビで同時にモニターして調整するというのが通例になってます。しかしそれにしても同じテレビでもメーカー間で色の転び方や自動補正のかかり方が全然違ったりするので判断が難しいんですよね。
ハイビジョンの素材などになるとますますワケが分からない世界に突入します。
数年前にスタジオジブリがリリースした「千と千尋の神隠し」のDVDの本篇の色味がアンバーがかっているというクレームを受けていましたが(DVD収録の予告編と比較しても確かに暖色傾向に転んでました)、あれも一種のフォーマット変換の過程で起きた色空間の操作上の問題だと思います。ただ、映画の場合は本編と予告編では元のフィルムの流通の仕方が違うので、一般的に<予告編=機械焼きされたプリント><本編=手焼きのプリント>ぐらいの差があるんですが・・・そういう意味では例のクレームが出た問題はやはり「制作者の意図」としてアンバーに転んだ結果なんでしょうか?
映画やCMなどの場合は最近はフィルム→テレシネ(デジタル化)をかける時に数億円もするデジタルスキャン装置で非常に高度な色管理をするために「カラリスト」という専門家が立ち会うんですが、彼らはある意味デジタル時代の「プリンター」と言えるのかもしれませんね。
・・・なんだか話がずいぶんそれちゃいました。今後は自信を持ってsRGBで保存するようにいたします。
ありがとうございました。
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