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皆さん、モノクロデータをそのままプリントしてみましたか?
そのプリントを高演色性の蛍光灯もしくは昼間の晴れの日光下でよく観察してください。どちらに転んでますか?
A)シアン(もしくは赤)系に転んだ場合
1)まず元のモノクロ画像をRGBモードにし、その上に調整レイヤーの「色相・彩度」を二つ重ねます。下が「色相・彩度1」、上が「色相・彩度2」。いいですか?
2)両方の調整レイヤーとも「色彩の統一」にチェックを入れてから、彩度を「5」にしてください。
3)「色相・彩度1」の色相を「0」に、「色相・彩度2」の色相を「180」に。
4)これで「色相・彩度1」には転ぶ色とは逆の赤色が、「色相・彩度2」には転ぶ色のシアンが、調整レイヤーとして乗ったことになります。
5)元画像と、下の調整レイヤーは触らず、一番上のシアンの乗った「調整レイヤー2」の不透明度を0、10,20,30,40,50,60,70,80,90,100と変えて、11枚の画像を作ります。小さいサイズでOKです。それぞれレイヤー統合して、一つの画面(A3ノビなど大きい紙)に配置します。
6)ICCプロファイルはPM-4000pxの使用紙(semigrossphotopaperなど)のものを乗せ、プリンターの色補正をoffにして、その11枚の画像を配置したデータをプリントしてください。
7)赤系に転んだ画像から完全なモノクロデータを経て、シアン系に転んでいく、「段階転び」が印刷されているはずです(これも必ず高演色性蛍光灯、もしくは晴れの昼光下で観察してください)。その中で一番「白黒」に近い時の「色相・彩度2」の不透明度を覚えておいて、これからその数値を使って印刷すればいいのです。OK? 理解できました?
B)緑(もしくはマゼンタ)系に転ぶ場合
上記シアン系の場合の(3)の色相の値を「320」(マゼンタ)と「140」(緑)に変えてください。あとは同様。
C)青(もしくは黄色)系に転ぶ場合
「60」(黄)と「220」(青)に。
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ま、早い話が転ぶ色と同じ方向に寄せた調整レイヤーと、逆方向に寄せた調整レイヤーを二枚重ねて、その割合で転びを消していくという、言ってしまえばそれだけのことなんですが、欺されたと思って一度試してみて下さい。
なにより少ないテスト回数で正解を出せるというのがいいところです。
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